あとがき(代表コラム)
地域課題解決へのビジョン
年始より僭越ながら講演なんかをさせていただく機会に恵まれ、人前で…それも経営の先生方を前にして僕らの取り組みと、我々が考えるまちを支えるための未来像について話をさせていただきました。「時代の変化に応える商店街支援とは?新興企業の取り組みから見る地域活性の未来像」といったタイトルにて、以下の内容で約1時間半ばかりお話しをさせていただきました。
- ネイバーズグッドの地域活動紹介
- 商店街イベントの実情と切実なニーズ
- 若者を巻き込むには
- 地域をプラットフォームとし商品化。関わり方を拡げて未来につなげる
- 質疑応答
4.の表現は悩むところではあったのですが、経営者向けの講演であることと、長年さまざまな現場で関わる中でもやはり「気持ちだけ」で支えることの限界を大いに感じることであり、ビジネスとして支えてもらえる側面も必要だと私は考えているため、そんなチャプターを設けることにしました。講演でも述べたことではありますが、あくまでも地域主体である必要があります。地域との信頼とビジネスとのバランスをうまく取る。そんな地域プレイヤーを日本全国の各地で、その地に縁がある人が仕事として担えるようにする、というのが話の結論です。
地域おこし協力隊など、すでにそれに近いものは存在しますが、講演の中でも地域イベントにおける資質的な変化について触れました。要は、コロナを契機に従来のグルメイベントなどアナログを中心にしたものからデジタル活用の移行が進んでいます。それは衛生面ということだけではなく、人口減少と余剰労働力の低下のため、運営の合理化を迫られているからです。これまでは人海戦術でなんとか一体となってやってきたものの、今やシニア世代も働きに出ている時代です。より少ない運営メンバーでより多くの情報を捌いていかなくてはなりません。そのためには一定のスキルが必要であり、それをボランティアで…というわけにはなかなかいけません。
なので、地域の活動から生まれる情報を資源とし、これから伸びることが予想される市場に向けてアプローチしてお金をつくり、仕事として関われる地域プレイヤーを創出。そして、全国各地のプレイヤー同士でイベントや活動を実施するためのスキルを共有することができれば、いろいろと付随する地域課題も解決していくのではないかと考えています。
とはいえ、言うは易く行なうは難し。そして、我々ネイバーズグッドだけでできることでは到底ありません。なので、こういったビジョンに対し、共感や利を感じてくださる方々と共にそんな未来に一緒に進めたらと思っています。
いろいろと小難しい話を羅列してしまいましたが、まだ当面ネイバーズグッドに必要なのはデザインのお仕事です。デザインのお仕事のご発注があってこそのこういった活動を行っていくことができます。おかげさまで企業さまや行政さまより、大きめなプロジェクトにも関わらせていただけるようにもなってきました。ご継続案件も増えてきております。誠に有り難い限りで、ご満足いただけるよう妥協ないクオリティを提供し続けることに引き続き努めつつ、ネイバーズグッドのビジョンの実現にあたっては、あと2、3倍はデザイン事業を伸ばしていきたいところではあります。私たちでお力になれることがありましたら、ぜひお声がけいただけますと幸いです。
Index ネイバーズグッド《2025年2月号》
Topicks今年もやります!商店街餅つき
30年の歴史を一冊に。阿佐谷ジャズストリート記念誌製作中!
時代の変化に応える商店街支援とは?講演会へ登壇
月間インフォメーション
今月のネイバーズ募集
デザインワークス
今後のスケジュール
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