町会の高齢者ボランティア記録を「紙のまま」集計する――杉並区「長寿応援ポイント」のシール管理システムを開発

スマートフォンを操作する高齢の男性
※写真はイメージです

ネイバーズグッド株式会社(東京都杉並区、代表取締役:柴田真光)は、杉並区の高齢者ボランティア支援制度「長寿応援ポイント」における、町会でのポイントシール管理・集計を支援するWebシステムを開発しました。杉並区内の町会で導入し、令和8年度から順次運用に移していきます。

班長は、名前が印字済みの記録シートに手書きするだけ。役員がそれを撮影して取り込めば、参加者と配布枚数が記録として蓄積され、受入・払出・残数が自動で計算されます。

背景 ── デジタル化を「全員に覚えてもらう」ことはできない

長寿応援ポイントは、高齢者が地域活動に参加するとポイントシールが交付される制度です。町会では、区から受け入れたシールを役員が班長へ預け、班長が活動のたびに参加者へ配布します。

集約は簡単ではありません。班ごとに報告の様式がばらばらで、月次報告、出席簿、独自フォーマットが混在します。数か月分をまとめて受け取った役員が、手書きの紙を突き合わせ、受入・払出・残数が合うまで検算する。実際に、当社代表が役員を務める町会では、数か月にわたって原因の追えない枚数差が残っていました。

一方で、役員の多くは高齢です。スマートフォンでの入力を全員に覚えてもらう形のデジタル化は、現場では機能しません。紙の手書きは残し、集計だけを機械に任せる――これが開発の出発点です。

システムの概要

  • 記録シートの印刷:班ごとにメンバー名を印字済みのシートを出力。班長は日付と枚数を書き込むだけ
  • 写真からの読み取り:記入済みシートを撮影してアップロードすると、AIの画像認識で手書き文字を読み取り、記録として登録(機能実装済み。本格利用は令和8年度の運用から)
  • 手動入力:写真が使えない場合の入力画面も併設
  • 記録一覧・シール台帳:活動日/班/参加者/配布枚数を一覧化し、受入・払出・差引を自動計算
  • ダッシュボード:班別の預かり枚数・配布済・手持ち残を常時表示

構成はPHP 8.2+SQLite。レンタルサーバー1台で動きます。

開発の背景にある実務

同町会では、区から受け入れた200枚のシールを3つの班で運用しています。令和8年4月〜7月の活動分については、3班それぞれの手書き報告を突き合わせて129枚・25件分の配布記録を確定させ、区提出用の受払簿(第4号様式)を作成しました。長く残っていた枚数差も、この照合の過程で原因を特定しています。

この作業に何日もかかったことが、システム化の直接の動機です。

会社概要

商号ネイバーズグッド株式会社
所在地東京都杉並区阿佐谷北1-33-16
代表者代表取締役 柴田真光
事業内容Web・LP・チラシ・映像等のコンテンツ制作

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