町会活動 AIバス旅行へ!

 忙しさの合間を縫いながら、町会活動も行っています。お金になるものではないため、金銭のモノサシにおける生産性はゼロ…時間を費やしている分、むしろマイナスという捉え方にもなりますが、町会はやりたいことに属します。さまざまな地域活動に携わらせていただいておりますが、多くは求められて担うことがほとんどで、「やりたい」から入ることは実は数少なかったりします。

 今号のあとがきにも通ずるところではありますが、町会はさまざまな活動が集約され、最終地点のように捉えており、ゆくゆくは時代に合わせた仕組みに変え、幅広い世代や属性の方々が関わり、それぞれにプラスとなるカタチにしていけたら、と密かな可能性を抱いています。やりたいこと、できそうなことを挙げれば、色々と出てきはしますが、そこに企てられるリソースも体力も信用もまだまだ至らず、そんなことができる状態にまったくありません。なによりも今のカタチを必要としている人たちのためを第一にしなくてはなりません。

 固い話はさておき、12月は日帰りバス旅行です。役員が毎年、持ち回りで企画し、今年は柴田が担当することになりました。他の仕事も立て込む中で、正直結構重たい役割ではありました。

町会の役員会議の様子

 金銭の対価が得られない作業に、死ぬほど貴重な時間をかけることはなかなかできません。お金のためにやっているわけではないにせよ、生計を立てるバランスは取っていかないとなりません。そこで重宝しているのがAIです。今回のバス旅行はAIの力を借りて企画しています。予算や距離感、参加者層を考慮し、内容から工程まで考えてもらっています。

 DXを促し、先進的な町会を目指す!という格好いいものではなく、どちらかというと苦肉の策の末に縋った結果です。町会に限らず、地域活動においてはあらゆることがガラパゴス化しており、手書き、紙、電話での情報共有からまったく抜け出せず、情報量増す現代において、私たち世代にはそれがとても負担です。いくらレクチャーしても、クラウドの概念が理解されなかったりして、デジタル化の壁はとても厚いものではありましたが、AIはそんな隔たりを取り払ってくれるヒーローです。

 特に町会のみなさまや地域活動を共にするみなさんに、AIを使っていることを伝えているわけではありませんが、説明や理解がなくとも作業効率化が図れるところもAIのよいところです。

 とりわけ、長く続く組織において、「変化」することについてはとても保守的です。バス旅行を知らせる回覧物や掲示物においても結構注文が入ります。普段の仕事においては、受け手に合わせたデザインを組み立てていきますが、町会においては美しさよりも「変わらないこと」が求められます。本文は昔から明朝だから…とか。「だからダメなんだよ」と、ため息が出てしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、デザインを仕事にしている身からすると、これも立派なデザインのカタチです。また、他の方でも再現できることも大切で、あらゆる条件の中で求められることを整え、カタチとし、結果を得ることがデザインの本質です。おかげさまでちょうど定員の応募をいただき、予算内での実施となりました。

 


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