5月13日(火)〜16日(金)の4日間。第24回目となる「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」を開催いたしました。
今回は109店舗の飲み屋さんを加え、「よりみち店」5店舗のご参加で、計114店舗の阿佐ヶ谷のお店に参加いただきました。今回より、前売り券の特設券売所も設け、約60名のボランティアさんと共にまちを盛り上げ、2,000名弱の方々にはしご酒を楽しんでいただきました。ご参加いただいたみなさま、店舗のみなさん、ありがとうございました。そして、スタッフ、実行委員のみなさん、おつかれさまでした。






数々の地域イベント制作に携わる機会に恵まれていますが、ご参加いただくお客さま然り、スタッフ、参加店舗さんと、地域一体となって楽しむカタチがやはり素敵だな、と改めて思わせさせてもらいました。そんな様子は、写真からも伝わってくるかと思います。
撮影も地域を盛り上げたいということで、フォトグラファーのkousukedoi_photographyさんより買って出てくださり、素敵な写真を撮り歩いてくださいました。阿佐谷ジャズストリートでも同様にご撮影いただいていますので、ぜひご覧ください。

飲み屋さん祭りのようなはしご酒イベントは、いわゆる「街バル」と呼ばれる類の地域イベントになりますが、自治体主体であったり、イベント会社主体であったりと、ルールや運営もその土地土地で内容はまったく異なってきます。最近、さまざまな地域で増えてきた印象があります。
「街バル」に限った話ではありませんが、地域の賑わいづくり、もしくは観光に対する魅力向上を目的に、事業として展開される場合があります。販促物のクオリティも高く、また、全国的に発信力の高い媒体を持っていたりして、一見とてもいい感じに見えるのですが、内容としてはどこかよそよそしさは否めないところはどうしても出てしまう印象があります。
もしかしたら、お客さんとしては、そんなよそよそしさは感じられることはないかもしれませんが、この「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」のような熱量を知っていると、どうしてもそれを感じずにはいられません。
いっとき、川上の立場より観光事業に関わらせていただいた機会がありましたが、地域に縁のない業者選定や一過性の効果しか生まない結果に違和感を抱き、 程なくして現在の川下の現場に戻りました。
やはり、まちや地域の魅力は誰かがつくるものではなく、その地域の一人一人の「いいね」の集まりによって、結果としてできあがるものだと思います。そして、一昔前は牽引役となる人がいて、それによって立ち上がってきた背景がありましたが、今の時代はそうではないように思います。嗜好は多様化し、ニーズはニッチ化しています。
たくさんのアイデアや「あったらいいな」という声は地域から挙がります。しかしながら、それらを実現に至らせるまでには、一定の労力をはじめ、資金調達の仕方や営業活動、場所の使用可否の情報や認可、広報から近隣への配慮など…動き出してみると早々にたくさんの壁が立ち塞がります。
実現の過程で縦割りの弊害や既得権益など、負の側面に触れてしまうこともあります。行動する側としては嫌気が刺してしまうこともありますが、社会というシステムの形成と秩序の維持をする上で仕方がない部分もあります。まちにはたくさんの価値観があり、賑わいを求める人が全て、ではありません。
そんなバランス取りも含め、地域づくりの裏側をサポートし、地域の主体性と助け合いを育む。そういったエリアマネージメントが職業として成り立つような未来を目指しています。







Index ネイバーズグッド《2025年6月号》
Topicks地域の魅力は地域がつくる
「第八回阿佐谷薪能」苦渋の決断
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あとがき(代表コラム)
社会貢献か自己顕示か
