30年の歴史を一冊に!「阿佐谷ジャズストリート記念誌」完成!

  1995年から始まり、今や阿佐谷のまちに根付いているイベントの一つ「阿佐谷ジャズストリート」。30年の節目を迎え、この歴史を一冊にまとめた記念誌がついに完成しました!

  まちを想う有志が集まって一つのことを成し遂げる難しさ。さらにそれを継続させていくことの難しさは計り知れません。そして、その30年という月日は世代の変わり目でもあります。案外、当事者である実行委員の方々は「好きなことを好きにやってるだけ」というような感覚で、大きく捉えることもなく、また大げさな主張もされないので、それぞれの「想い」は打ち上げ等の飲み会の席でそれぞれ語られる程度でありました。

 側から見れば、まちに「文化」があることはとても素晴らしく、決して当たり前のことではありません。そして、お酒をのつまみに語る方も年々旅立っていかれる現実に直面する中でカタチとして残っていない危機感を覚え、この節目に冊子というカタチにまとめるという一大プロジェクトを発足するに至りました。

 30年の節目を見据え、実は3年ほど前から話をし始めましたが、いざ、動き出してみると、何をどこまで、どのようにまとめるか…「想い」を持っている方々が多い分、それはとても難しい議論でした。

実行委員会の様子

 並行して、その年々の通年開催の阿佐谷ジャズストリート自体の準備もあり、なかなか進みません。

 30回目の記念開催となった昨年。阿佐谷地域区民センターと産業商工会館での写真展の企画を皮切りに、膨大な資料の掘り起こしと写真の時系列の整理を行い、それが本記念誌における骨格となりました。

 紙の写真も多く、スキャンしたり、写真をデジタルカメラで撮ったりと、長い歴史の分だけ作業量も少なくはありませんでした。写真展実施にあたっての企画を部署を実行委員内にて立ち上げ、ご尽力いただきました。

 「阿佐谷ジャズストリート」における弊社の立ち位置としましては、事務局を務めさせていただいております。そして、ネイバーズグッドの理念として、『地域のみんなが主体となるまちづくり』を目指しています。制作を社内完結させず、いかに関わりしろをつくっていくか。誰かに過度な負担がかかることなく、できる範囲でできることを、そして、忙しくてできなくても後ろめたさを感じさせずに関わりを持ってもらうことが弊社におけるデザインの定義です。これは「阿佐谷ジャズストリート」に限らず、関わらせていただいている全ての地域イベント制作や商店街、町会サポートにおいて一貫しています。
 効率の良さよりも、時間がかかっても一人でも多くの方が関わる方法を選択します(人が関わる中での効率性は求めます)。なるべく実行委員や一般の方が参加できるよう、一つ一つの工程において募集をかけ、共につくる場をつくります。

 ときには、募集しても集まらないケースもよくあります。手を挙げてくださった方が一人だったとしても制作会社の人間だけで行うより、当事者の関わりがあった方が段違いによいものに仕上がります。

 そんな形で各自、できる役割の中で一つずつピースをつくっていき、30周年記念誌と、歴代出演ミュージシャンをまとめたアーカイブの二冊にまとめることができました。

 本「30周年記念誌制作プロジェクト」では、特典のひとつとして、阿佐谷ジャズストリートが立ち上がった30年前のチラシデザインのグラフィックを復刻したTシャツも制作。俳優としてご活躍されている中原丈雄さんによるイラストです。今回ご寄付いただいた方への限定生産となっております。

 元々アパレル職をやってらした実行委員の方のアドバイスを受けつつ、いつもジャズストリートのTシャツの印刷をしてくださっている業者さんの専門的なご協力もあり、いい仕上がりとなりました。

 先日、実行委員のみなさんで封入作業を行いました。ご寄付いただいたみなさま、到着をお楽しみに!


Index ネイバーズグッド《2025年4月号》
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30年の歴史を一冊に!「阿佐谷ジャズストリート記念誌」完成!
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