Webラジオ「こんな”いき方”あったんだ!」はじめます!

 2026年6月から、新しいWebラジオ番組「こんな”いき方”あったんだ!」がスタートします。これは、杉並区保健福祉部障害者施設支援課からの委託を受け、ネイバーズグッドが制作する音声番組です。月1回・全12回の配信を予定しており、杉並区の公式ホームページで配信。各回のアーカイブを残すほか、紙媒体でもダイジェストを発行し、各区立施設に配架する形で展開します。

「すぎなみU30ミーティング」から始まった、もう一つの物語

 今回の事業は、杉並区保健福祉部障害者施設支援課からの指名でお声がけいただいたものです。きっかけは、別事業である「すぎなみU30ミーティング」の宣伝協力依頼で各町会へ行脚していた際、担当者の方と出会ったことでした。私たちの社会教育での取り組みや志に共感をしていただき、今回のご打診につながりました。

 地道に地域を歩いてきたことが、思いがけない形で次の機会を呼び込んでくれた——そんな出会いから始まった企画です。

パーソナリティは木津石生さん——同じ街で、違う景色を見ている人

 番組のメインパーソナリティを務めていただくのは、杉並地域活動団体「フラット」代表の木津石生さんです。

 木津さんは先天性骨形成不全症(OI)の当事者で、3歳から車椅子ユーザーとして生活されてきた方です。一般校への進学を経て工学院大学情報学部を卒業後、株式会社ミライロでバリアフリーや多様性社会の推進事業に従事。産業技術総合研究所での研究員を経て、2023年からはフリーランスとして講師・コンサルティング業務を行っています。

 約2年間で延べ400人ほどを対象に福祉教育や企業向けの障害者研修を実施し、「支援」「配慮」「制度」といった言葉の裏側で現場に生まれる戸惑いや判断の難しさを、当事者の立場から丁寧に整理されてきました。杉並区の障害者事業「しかけ隊」にも3年継続で参加し、地域施設職員と当事者の対話を通じた「誰もが使いやすい地域施設づくり」にも携わっています。

 木津さんとの出会いも、実は「すぎなみU30ミーティング」がきっかけでした。プロジェクトメンバーとして参加していただいたことから意気投合し、本案件をはじめ、さまざまなプロジェクトに一緒に取り組む機会が増えていきました。

番組コンセプト——「あなたの世界が、ちょっとだけ広くなる30分」

 番組のキャッチコピーは「あなたの世界が、ちょっとだけ広くなる30分。」。

 障害のある人と話したことはありますか。同じ街に暮らしていても、見えている景色はまったく違うかもしれません。この番組は、障害のある方をパーソナリティに迎え、リスナーから届く素朴な疑問にフラットに答えていく音声番組です。グランドルールは「遠慮しないで、聞いていい」。聞きたかったけれど聞けなかったこと、日常のささやかな疑問、進路や将来への漠然とした不安。何でも投げかけられる場をつくります。

 ターゲットは進路や将来に迷う20〜30代の若者ですが、自分自身と向き合って悩むのは若者だけではありません。仕事や家庭、人生の節目で立ち止まる大人もまた、本番組の聴き手となり得る存在です。「あなた」という主語を、若者と大人の双方が自分ごととして受け取れるよう設計しています。

制作体制——プロデューサー・ディレクター・パーソナリティの三位一体

 ネイバーズグッドはプロデューサーという立場で、番組を裏側から支えます。ディレクターには、最近映像関係のお仕事でよく一緒にさせていただいている鬼澤健吾さんに入っていただき、番組構成を組み立てていただきます。

 番組の進行は、木津さんのほか、杉並区の職員の方にも入っていただきます。さらに障害当事者をはじめ、障害関係で活動されている方々にご出演いただくゲスト回も設け、毎回深い内容をお届けできればと考えています。

 そしてリスナーの皆さまからのお便りに番組内で回答することで、リスナー参加型コンテンツとして一緒に番組をつくっていく形を目指しています。

カテゴライズを超えて——同じ街で生きる「あなた」へ

 パーソナリティに障害のある方を迎えることに、特別な構えはありません。同じ街で暮らしている隣人として接してもらえる社会になっていけたらと願っています。

 普段、障害のある方と接したことがない方も多いと聞きます。

 内閣府の令和7年版障害者白書によれば、日本における身体障害者・知的障害者・精神障害者を合わせた人数は約1,160万人で、人口の約9.3%にあたります。およそ10人に1人が何らかの障害とともに生きている計算です。

日本の障害者数(令和7年版障害者白書)総数 約1,160万人(人口の約9.3%)約1,160万人人口の約9.3%精神障害者603万人(52.3%)身体障害者423万人(36.7%)知的障害者126.8万人(11.0%)出典:内閣府「令和7年版障害者白書」

 障害者というカテゴリで括られてしまうことで、その外側の人には「自分は関係ない」と思われてしまうような気がしています。しかしその境界は案外グレーで、健常側に立っていると自覚していても、社会的に「障害」を抱えていることがあると思います。病的にではなく、社会的に。それが、「生きづらさ」という言葉で表現されているようにも思います。

 伝えるべきことは伝えつつ、なるべくそのカテゴライズを感じさせない番組づくりを心がけていますので、ぜひ配信を楽しみにしていただけると幸いです。

お便り募集!

番組では、リスナーのみなさまからのお便りを募集しています。「これって聞いていいのかな?」と思うことこそ、ぜひ。

例えば…

・障害のある方と初めて会うとき、つい身構えてしまう自分がいます。 普通に話すには、どうしたらいいんでしょうか?

・旅行とか、よく行きますか? 行ってみたかったけど、ちょっと諦めた場所ってありますか?

・他人と比べてしまう自分が嫌です。比べないコツってありますか?

・テレビやSNSで「障害者」と「健常者」って分けて表現されること、当事者としてはどう感じますか?

などなど、障害にまつわることから漠然とした不安など、ぜひ番組までお寄せください!


Index ネイバーズグッド《2026年5月号》
Topicks
すぎなみで出会う30歳以下の同世代の仲間たち!
Webラジオ「こんな”いき方”あったんだ!」はじめます!
実働支援サービス「商店街お助け隊 in 杉並」リリース!

月間インフォメーション
今月のネイバーズ募集
デザインワークス
今後のスケジュール
まちづくりニュースピックス

あとがき(代表コラム)
「売れるものをつくる」という問い——地域イベントとユーザーインの可能性

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!