実働支援サービス「商店街お助け隊 in 杉並」リリース!

 2026年4月、杉並区内の商店会の皆さまを対象とした実働支援サービス「商店街お助け隊 in 杉並」の提供を開始しました。企画づくりから補助金申請、ボランティア動員、当日運営まで——商店街運営に関わる業務をワンストップでお手伝いするサービスです。

約10年間、現場で聞き続けてきた「誰に頼めばいいのか」

 「お祭りを復活させたいけれど、当日に動ける人がいない」「歳末セールやスタンプラリーをやりたいが、役員だけでは回らない」「補助金を使いたいけれど、書類づくりが難しくて諦めてしまう」——杉並区内のさまざまな商店会の方とお話するなかで、こうしたお声をたくさんいただいてきました。

 約10年間、まちのボランティアに参加しサポートしてきた過程で、こうした困りごとはどの商店街でも共通して顕在化していると感じています。ただ問題は、その困りごとを「誰に頼めばいいのか」「そもそも誰かに頼めるものなのか」がわからないということ。皆さん、悩みを抱えながらも、その持ち込み先がないまま立ち止まっている状況がありました。

 そうした声は、自分の耳に直接届く範囲だけにとどまらず、行政経由や人伝てでも、相談事として届くようになってきました。この積み重ねが、サービスを形にする後押しとなりました。

代行ではなく、あくまで商店街が主体——「お助け隊」というネーミング

 サービス名は「商店街お助け隊 in 杉並」。代行するのではなく、あくまで商店街が主体であることを大切にしたいという想いから生まれました。商店会の皆さまが描きたい姿を、隣で支える存在でありたい——その立ち位置が伝わるよう、わかりやすさを意識して名付けています。

 ロゴやキービジュアルのデザインも、商店街らしい手作り感を大切にしました。洗練されすぎず、親しみやすく、誰でも声をかけやすい雰囲気を表現しています。

サービスの中身——4つのメニューをワンストップで

 本サービスでは、以下の内容をご用意しています。

 ①企画・コンセプトづくり:「何をやればいいかわからない」段階から、ご一緒に考えます。②補助金活用サポート:杉並区の商店街向け補助金制度を活用し、商店会の費用負担を最小限に抑える方法をご提案します。③商店街ボランティアの募集・コーディネート:阿佐谷ジャズストリート事務局運営をはじめ、当社が杉並区内の地域活動で培ってきたネットワークから、高校生・大学生・地域住民まで、当日に実働できるメンバーをコーディネートします。④当日運営・進行管理:会場設営から撤収まで、裏方の業務をお任せいただけます。

 杉並区の商店街補助金制度を活用することで、当社が派遣する杉並区認定の「商店街アドバイザー」については10/10補助(全額補助)の対象となり、商店会さまの持ち出しを0円とすることも可能です。

商店街への期待は高まり、担い手は不足している——構造的なギャップを埋める

 商店街は、単なる買い物の場を超えて、地域コミュニティの核としての役割があらためて注目されています。

商店街に期待される役割の変化平成30年度 → 令和3年度(中小企業庁「商店街実態調査」)H30R3身近な購買機会の提供 56.0% 69.0%治安や防犯への寄与 50.0% 63.3%地域の賑わいの創出 48.0% 62.2%出典:中小企業庁「令和3年度商店街実態調査」/「2023年版小規模企業白書」

 中小企業庁「令和3年度商店街実態調査」では、商店街に期待される役割として「地域住民への身近な購買機会の提供」が69.0%、「治安や防犯への寄与」が63.3%、「地域の賑わいの創出」が62.2%と、平成30年度調査と比較して軒並み上昇しています(出典:中小企業庁「2023年版小規模企業白書」)。

商店街が抱える問題平成30年度 → 令和3年度(中小企業庁「商店街実態調査」)H30R3経営者の高齢化・後継者問題 64.5% 72.7%専従事務職員を置いていない 74.1%+8.2pt(わずか3年で急増)地域から必要とされる存在でありながら、それを支える担い手が枯渇している出典:中小企業庁「令和3年度商店街実態調査」/「2023年版小規模企業白書」

 その一方で、商店街自身は深刻な担い手不足に直面しています。同じ調査によると、商店街が抱える問題として最も多く挙げられたのは「経営者の高齢化による後継者問題」で72.7%。平成30年度調査の64.5%から、わずか3年で8.2ポイントも増加しています。さらに商店街組織の74.1%が専従事務職員を1人も置いておらず、運営は役員の皆さま個人の負担に強く依存している構造が浮き彫りとなっています。

 地域から必要とされる存在でありながら、それを支える担い手が枯渇している——この構造的なギャップを埋めるお手伝いをしたい。それが、本サービスを始めた理由です。

このサービスは「玄関」——地域プレイヤーの創出を、もう一つのテーマに

 とはいえ、本サービスは「ネイバーズグッドだけが請け負う」仕組みにするつもりはありません。あくまでこのサービスは、商店街さんの困りごとの受け口としての「玄関」であり「軒先」です。その先に、地域貢献できる方々をつなぐマッチングや育成を視野に広めていきたいと考えています。地域プレイヤーの創出が、もう一つのテーマです。

 ここで言う「地域プレイヤー」は、商店街のそのときどきのニーズによってケースバイケース。地域に貢献したいと思う方の関わり度合いもさまざまです。ボランティアとして無理のない範囲で力になりたい方もいれば、仕事として求めて関わる方もいます。専属を育てるというより、困りごとを顕在化させ、それに応えられる方をマッチングする——そんな感覚に近いです。

 ただ、マッチングは仕組みとしてはまだ機能しておらず、現状は弊社を介して一本釣りで声をかけさせていただいている状況です。それはそれで大切な手触りですが、困っている商店街側にも、関わりたいと思われている方々にも広く対応していくためには、仕組み化が必要だと考えています。

 貢献したい、貢献してくれるという気持ちに「依存」してしまうことは避けたい。それでも根底として、ちゃんと「想い」を持っている方を大切にしていきたい——その線引きは、これからも丁寧に考え続けていきます。

「まちづくりの地産地消」を、杉並から全国へ

 本事業の本質は、「外から人を連れてきて支える」のではなく、「その地域の人が、その地域を支える活動を、その地域の中で循環させる」仕組みづくりにあります。商店街運営のノウハウや、地域住民・学生・若い世代とのネットワークは、本来その土地に根を下ろした人だからこそ育てられるもの。私たちはこの考え方を「まちづくりの地産地消」と呼んでいます。

 まずは杉並区内で実績とモデルを築きながら、いずれは各地域でまちづくりに取り組まれているプレイヤーの皆さまと連携し、それぞれの地域の文脈に根ざした「地域版・お助け隊」を立ち上げる支援も行っていければと考えています。

お問い合わせは、些細なことからお気軽に

 まだまだこれから、皆さまに広くお知らせしていきたいところです。今は、すでにご依頼をいただいている商店街さんのサポートに引き続き注力しながら、徐々に展開していければと考えています。

 杉並区内の商店会の皆さま——どんな些細なことでも構いません。中には会長や担当者お一人で抱え込んでしまっているケースも多くあります。まずは気軽にご相談いただきたいです。

 商店街・町会・地域イベントを支える「玄関」として、軒先でお待ちしています。


Index ネイバーズグッド《2026年5月号》
Topicks
すぎなみで出会う30歳以下の同世代の仲間たち!
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